現代の人にとって、親鸞聖人(しんらんしょうにん)の魅力とはどのようなものでしょうか。
仏教徒、特に浄土真宗の人にとっては、親鸞聖人のお言葉を法話で聞いたり、話したりすることで身近に感じることが出来るでしょう。

真宗の門徒(もんと)さんでない方の場合でも、「歎異抄(たんにしょう)」の現代語版、解説本などで親鸞聖人のお言葉に触れることで、魅了されるということがあると思います。

その仏教で使われる「お経」ですが、一般の方はお葬式でお坊さんが唱えているのを聞くぐらいしか触れることがないと思います。
しかし、そうしたお経の中に書かれていることは現実世界にも当てはめることが出来るものが多いのです。

仏教用語に「和顔愛語(わげんあいご)」という言葉があります。
『大無量寿経(だいむりょうじゅきょう)』というお経の中に説かれている言葉なのですが、どのような意味の言葉なのでしょうか。
「和顔」とは、読んで字のごとく「和やかな顔(表情)」ということ。
「愛語」とは、優しい言葉ということです。
つまり、和やかな笑顔で優しい言葉をかけることという意味になりますが、こうすることで自分も相手も幸せにすることが出来るということを意味します。

「お布施」という言葉がありますが、お布施は金品や物に限らず、笑顔や優しい言葉もお布施になります。
お金やモノを持っていなくても、笑顔や言葉によって人を幸せにすることが出来るということがこの「和顔愛語」という言葉には込められているのです。

想像でしかありませんが、親鸞聖人も和やかな笑顔と優しいお言葉で周りの人々に接していられたのではないかと思います。